
【仏】前倒し総選挙で地政学リスク増!
という命題だけ見ると、
「政治のお話なの?」
と思えるかもしれません。
いえいえ。
今回は皆さんも大~好きな
「お金」
の話です。
でも
「年収が1000万以上ある。」
という方には関係ありません。
そうでない方、最後までお読みください。
この記事の目次
修正 いつ来るの?

誰かが、
「危機は予期していない場所と時間に起きるから、危機になる。」
と言ってました。
修正も似たようなもので、いつ来るかわからない。
でも来る事だけは確か。
私は
「早いと夏、夏に来ない場合は11月の米大統領選のトランプ勝利の不安から、遅くても10月!」
との前提で投資計画。
まさか6月に来るなんて、予見していなかった~。
見えてたら
「先月の利益確保」
の際に銀行株も売ってたよ!
【仏】前倒し総選挙で地政学リスク増
私が半年以上も前に予告していた通り、EU議会選挙で
https://pfad.tech/blog/afd_aufwind/
極右政党が大躍進。
東ドイツでは極右政党が第一党になった。
今年、その東ドイツで知事選挙があるが、同じ光景が展開されるだろう。
しかし、今回問題を引き起こしたのはフランス、政府与党の大敗だ。
いわずもがな、勝ったのは極右政党。
するとマコン大統領は、
「議会の解散 & 総選挙」
を告示。
そもそも人気がないから負けたのに、よりによって総選挙を前倒し?
その考えがわからない。
岸田政権だって、
「今、解散したら自民党が負ける。」
と解散しない。
アナリストは、
「俺か極右政党、どっちか選べ!」
と二者択一を国民に要求して
「あわよくば、、。」
という考えがあるとか。
ほぼ
「ヒトラーのバルバロッサ計画」
と同じ。
修正 に備えろ!
「極右が政権に就く。」
と地政学リスクが急上昇、欧州各国で株価が今年一番の下落を見せた。
とりわけ銀行株が一番
「こっぴどく」
叩かれた。
Société Générale

フランスの大手銀行”Société Générale”の株価は御覧の通り。
4月の最高値からほぼ20%株価が下落。
「修正の定義」
は最高値から20%以上株価が下落する事。
十分に修正と呼んで良し。
さらに!
年初来最安値を更新するのは、
「明日、また太陽が昇る!」
のと同じほど確実だ。
BNP Paribas

同じくマコンの
「伸るか反るか」
の無謀な決断の煽りを受けているフランスの大手銀行、BNP Paribas。
こちらも最高値から20%下落。
さらに年初来最安値を更新するのは、時間の問題だ。
Le Pengとヒトラー どっちがひどい?
もっともこれを利用しない手はないのでは?
過去の例を見る限り、第二次大戦からイラク戦争まで、
戦争になるまでは株価低迷、開戦すると株価高騰。
がパターンだ。
ナチスドイツ軍が
「パリまで80Kmまで進軍!」
と言うニュースにも株価は高騰したんです。
フランスの極右政党首 Le Pengとヒトラー、どっちがひどい?
どっちもどっちじゃない?
すなわち!
大統領選挙後、株価は上昇に転じる!
という仮定で投資計画を立てました。
時期
その際、大事なのが株が一番安くなる時期です。
それにはフランスの選挙日程を見ます。
6月30日に最初の投票。
7月7日に決選投票。
私の勝手な予想では6月30日の投票で、極右政党が第一党に。
ここで大きく株価が落ちる。
これが7月7日の決選投票前後まで続く。
すなわち!
お買い時は7月1日~7月5日。
その前後数日も可。
株価をみて参戦の時期を選びましょう。
修正 を利用して稼げ!
修正時に投資するのは、
- イケイケドンドン株
- 配当金のいい銘柄
のどちらかです。
ドイツで言えば、
「注文が多くて、人が足らない!」
と自動車部品メーカーに
「余剰社員を引き取ります。」
とオファーしたラインメタル社。
あるいは、、
Süß Micro

Süß Micro。
そのまま訳せば
「小さくてかわいい」。
さっぱりわからん。
この会社は
「ドイツの東京エレクトロン」
です。
会社規模は小さいですけど。
その半導体製造機械が大人気。
修正で株価が20%落ちたら、買いたいです。
銀行株
激しく落ちた銘柄ほど、回復も激しいです。
すなわち銀行株。
とりわけ上述のBNP Paribsは
「ほぼ8%」
の配当金!
オーダーじゃ!
と思ったんですが、おフランスでは配当金の課税率が30%。
く~。
「日本の課税率15%は高い!」
なんて愚痴ってるアナタは幸せ者。
そこで
「一度下落を始めたら、もう止まらない。」
と定評のあるドイツ銀行株。

もし13ユーロを割り込んだから、
「後先考えずに購入。」
が私の戦略。
それまでは
「欲しがりません、勝つまでは。」
です。
10月にもっと大きな修正が来るかもしれないしね。
世界最大のケミカルカンパニー BASF

プーチンの戦争が始まった2年前は、
「10フィートの棒の先でも触れたくない」
銘柄のひとつが、世界最大のケミカルカンパニーBASF。
プーチンの絶大の信頼を得ていた会社です。
あれから2年。
ロシアからの安価なガスが届かなくなり、
- 株価はボロボロ
- 社長交代
- ドイツ国内では大幅な人員削減
- 工場を中国に移転
を経てほぼ
「悪いニュースは出尽くした感」
のあるBASF。
そろそろ投資対象に戻してもいいのでは?
優に7%を超える配当銘柄です。
もし40ユーロを割ったら、
「通勤に使っている車を売ってでも、株を買え!」
という銘柄。
とは言え、40ユーロを割り込むことはない筈。
41ユーロあたりが妥当かな。
すると配当率は8%超え。
おいしい。
世界最大の旅行会社 TUI

最後に紹介するのは世界最大の旅行会社TUI。
去年、やっとコロナ後の黒字達成。
が、借金が多いので株価は未だ低迷中。
く~。
しかし!
先月、業界第三位の旅行会社LTIが倒産。
TUIの株価が5月に
「急上昇」
しているのは、それが原因です。
競合他社の押さえていたホテルを、安価にゲット!
これを
「これから予約する。」
という客に
「直前予約は高いですよ。」
とヤナセの販売員のような言いぐさで、高く売りつけます。
ドイツ人は、
「飯は食えなくても、休暇旅行にはいく。」
という根っからのキリギリス。
友人のヨハネス君は親のすねかじりの大学生なのに、
「今年の休暇は、、。」
などと、ごく当たり前のように話してます。
これを聞いたとき、
「これだ!」
と思いました。
まずは年初来安値で試し買い。
さらに落ちたら、
「本買い」
が私の戦略です。
残りの注目銘柄は、5月に紹介した銘柄と同じです。
https://pfad.tech/blog/sell-in-may-go/
明日はどっちだ!
【仏】極右の快勝 修正は来ず!
予想通り前倒しのフランス総選挙で右翼が快勝した。
マコンは左翼連合にも追い抜かれて、第三党に転落した。
しかし期待していた修正は、

来ていない。
極右政党は第一党にはなったが、得票率が前回とほぼ同じで恐れていた
「地すべり型の大勝利」
とはならなかった。
加えてぼろ負けしたマコン大統領が、
「(やっぱり)左翼連合と大連合を組みます。」
と軌道修正をしたことがあげられる。
「これで政府は国会での過半数を維持するのでは?」
との見方が支配的となった為だ。
来週の決選投票の結果を見る必要があるが、今回、
「修正」
が来る可能性は低くなった。

