
今回、人柱になる覚悟で Nuro光 に申し込んでみました。
果たして吉とでるか凶と出るか?
それは読んでのお楽しみ。
長文になったので目次から、関心のある項目に飛んでください。
この記事の目次
何故、日本のインターネットは遅い?
そもそも日本はドイツと違って、全国津々浦々まで
「光ファイバー」
が巡らされている珍しい国。
日本に光回線は
「NTTの一本だけ」
です。
その光回線をプロバイダーがNTTにレンタルして、消費者に販売しているわけです。
プロバイダーがレンタルした光回線ですが、
早い話が儲からない。
そこでプロバイダーは、
「最高1Gbpsまでの超高速回線!」
と称して販売するも、消費量が増えないように
「速度制限」
を導入しています。
だから遅いんです。
アパートは負け組
アパートの場合はさらにひどい。
プロバイダー各社が、
「このアパートは最高〇〇Mbpsまで。」
と決めて分配器を設置します。
どうやっても
「最高1Gbps」
なんで出るわけないのに、
「最高1Gbpsまでの超高速回線!」
と宣伝。
完全な詐欺です。
料金が安いほど遅い!
時々、
「激安なのに、早い光回線」
を謳うプロバイダーがありますよね。
100%嘘です。
速度を上げると
「データ使用量」
が増え、プロバイダーは多額のレンタル料を払う羽目に。
これでは儲からない。
だからインターネット料金が安いほど、遅いです。
UR団地の例
さらに!
マンションの場合は上述のように
にも大きく左右されます。
私が住むUR団地では、NTT系列が一番容量を多く取ってました。
これがソフトバンクになると
「嘘!」
のように激減。
この為、UR団地に住んでるなら
「NTT系列」
が一番早いです。
いや、
「遅い中では一番早い。」
と言うべきか。
Nuro光とは
Nuro光はちょっと
「競合他社」
とは異なる事情があります。
ソニー(Nuro)はNTTが敷設したものの、
「使ってない光回線」
に目をつけてこれを
「ごっそり」
とレンタルしたんです。
一種の
「独自回線」
の為、Nuroはデータ使用量を気にせずに、光回線を運用できます。
ですから早い速度を提供できるわけです。
建前と本音
ここまでは建前。
人生と同じく、
「そんなにうまい話」
があるわけなし。
ソニーだって
「慈善事業」
ではなく
「金儲け」
の為に、インターネットビジネスに進出したんです。
だから当然、アクセス(速度)も制限されています。
こんな宣伝

は宣伝ギャグです。
なんでNuro光は評判が悪い?
実は2年前から
「Nuro光」
への乗り換えを検討。
が、Nuro光はネットで評判が滅茶苦茶悪い。
主な理由は
「パケットロス」
です。
数多い苦情の中には、法人からの苦情も。
あまりにも苦情が多いので、当時は乗り換えを辞めました。
実はこれが正解。
「Nuro光のパケットロス」
の最高潮は2022年でした。
ひどい目に遭う所でした。
Nuro光に申し込んでみた

にも拘わらず、2023年11月初旬、Nuro光に申し込みました。
ネットで
「UR団地でNuro光を導入してみた。」
という記事を見たから。
そこでは
「嘘!」
ようなスピードが出ていたんです。
加えて10月から始まった
「他社の違約金還元制度」
が背中を押しました
これで違約金を心配することなく、
「OCN光」
とおさらばできます。
Nuro光 看板に偽りあり!

私が申し込んだ当日、Nuro光のホームページには、
「4万3000円キャッシュバック」
とありました。
なのに、私の申し込みには適用されませんでした。
加えて
「他社の違約金還元制度」
も適用されず。
お申込み画面で出てきたのは、コレ。

と思ったら、これも違ってた。
Nuro光は
- 戸建て
- マンション
- マンションの部屋数
で細かく料金を細分化しています。
この為、あなたにはどのキャンペーンが提供されるか、これは申し込みするまでわかりません。
私のアパートでは
「3万円のキャッシュバック」
でした。
さらに!
私のアパートでは2年契約は不可。
3年契約だけです。
なんか
「騙された気分」
になりましたが、そのまま決行。
3万円でもOCNに違約金を払えるので。
待て!
ネットでNuro光に申し込むと、こんな画面が出ます。

要点は
「こちらから連絡するので、問い合わせなんぞしないで待て!」
という事です。
と~ってもドイツ風。
ちなみに申し込み後、メールでの
「お申込みの確認」
さえも届きません。
この画面だけ。
なのでちゃんとダウンロードして保管しておきましょう。
で、
「連絡を待て!」
というので、待ちました。
あみんのように。
5週間目に初めて
「お客様アンケート」
というメールが届きました。
そこには
「Nuro光の満足度は?」
という設問が、、、
当然、
「5週間経っても回線工事の連絡すらない。超~最低!」
と回答。
回線工事のお知らせ
さらに申し込みから5週間と5日後、
「回線工事のお知らせ」
というハガキが届きました。
ドイツ並みの仕事の遅さです。
そこには
「7日以内に工事の予約を取らないと、申し込みはキャンセルします。」
と書かれています。
ほぼ6週間無視しておいて、よく言うよね~。
で、そこに書かれた電話番号に電話すると、
「ただ今、回線は大変込み合っております。」
で全然繋ながらない。
ふざけてるにもほどがある!
一番欲しい
「新規の客」
の扱いがこれ。
これが、
「すでに客」
だったら、さらにひどい扱いになるのは間違いない。
どうする?
本当に申し込む?
回線工事

ここで、
「やぱり辞めますた。」
ではお話にならないで、辛抱強く電話。
やっとつながると、
「最速の空きは12月24日です。」
との事。
おおクリスマスじゃないか!
流石、仏教国!
お姉さん曰く、
「ネットはその日に開通します。」
だって~。
どうもマンションタイプは、一回の工事で済むようです。
でも工事費用は変わらず4万円。
高いっ!
工事の日。
技師のお兄さんはやってくるなり、
と言います。
「へっ?」
なんでも
「インターフォンが邪魔してて、回線工事ができない。」
との事。
もし、
と、無茶苦茶な事を言います。
「6週間も待ったんだから、工事に来る前に言えよ!」
と言わずに、
「インターフォンって、そんなにすぐ壊れんでしょ。」
と取り外し工事決行。
すんなり外れました。

1時間ほどで工事完了。
技師のお兄さん曰く、
「よかったですね!」
だって~。
かなり微妙な気分。
Nuro光 開通!

申し込みから8週間かかりましたが、Nuro光開通しました。
Nuro光から提供される機器は
- 小さい箱
- 大きい箱
のふたつ。
デカイお弁当箱は、モデム兼ルーターです。
日本では
“ONU”
と呼ばれているようです。
小さい箱は、
「光電話用」
だと思われます。
インターネットだけなら、
「大きな箱」
さえ電源を入れれば使えます。
Nuro光 は本当に早い?
では皆さん、お待ちかねのNuro光速度計測です。
速度計測に使用するのは、このサイト。
一番、信用できます。
まずはOCN光/5Gh/Wi-Fiで計測。
これまでの最速が

130Mbpsでした。
次はNuro光。
ドキドキしますね~。
5GH/Wi-Fiだと、、

251Mbps逝きました。
最速で。
何度やってもこれ以上は速度出ず。
混雑時には

207Mbpsまで落ちます。
さらに!
2.4Gh/Wi-Fiだと

74Mbps。
これはちと遅い。
次はケーブルで繋いでIPV6速度計測です。
まずはOCN。
過去5年間のMAXは、

283Mbpsでした。
毎日、このくらい出ると不満なし。
が、混雑すると

162Mbpsまで落ちます。
過去最悪は110~120Mbpsでした。
これが不満。
ではNuro光の出番です。
ケーブル/IPV6接続すると、

483Mbps。
早い。
ネットで見たNuro光は、これより全然早かったです。
が、名古屋のUR団地ではこの数値です。
個人的にはそれでも満足。
まとめます。
Nuro光は他社より早いです。
宣伝しているスピードはでないものの。
ルーターガチャ ONU SG200W

ネット速度を左右するのが、ONUの性能です。
Nuro光では技師のお兄さんが、ONUを持参してきます。
選択不可能なのでガチャです。
我が家に届いたSG200Wは、あまり性能がよくない。
4年前に購入したNECのルーターを

中継器としてSW200Wに接続して使うと、5GH/Wi-Fiで

280Mbps出ます。
SG200Wよりも1割早い。
この為、SG200Wは
「4年以上前の型」
だと思われます。
又、使い勝手も悪いです。
WLANのオン&オフボタン、操作しにくい。
無駄にデカイだけ。
もっともNuro光は
「もっと早いONU」
を用意しています。
これを使用するには
「Nuro光スマートライフ」
を500円/月で追加購入すると、もっと早くなります。
ネットに繋がるまでにかかる時間
技師のお兄さん曰く、
「電源を入れてWi-Fiの電波が飛ぶまで、5分以上かかります。」
との事。
マジ?
超~遅いじゃん!
実際は電源を入れると1分ほどでネットに繋がります
Wi-Fi電波が飛ぶには2分半。
この点はNTT & NECのルーターよりも優秀。
電話番号がわからない
ここまで読んで、
「私も申し込みしようかな?」
と思われた方。
Nuro光は人件費を削減するために、スタッフの数を大幅にカット。
結果、
「申し込みたい!」
という電話さえ
「只今、大変込み合っております。」
で繋がらない状況です。
お陰で申し込みから8週間経っているのに、
「契約書」
も届いてません。
光電話を一緒に注文したのに、
「自分の電話番号がわからない。」
という始末。
サポートデスクは使えない
そこでNuro光のサポートデスクに問い合わせると、
「契約書を郵送しますが、2週間ほどかかります。」
という返事。
催促しないと、そもそも契約書を送らないの?
「2週間も電話が使えないと不便だから、番号だけでも教えて。」
と頼むと、
「個人情報保護の為、できません。ご了承ください。」
という返事。
誰も、
「山口百恵の電話番号を教えろ!」
と言ってるわけじゃない。
自分の電話番号です。
「自分の個人情報の取り扱いは、自分で決めます。」
とNuro光のサポートデスクに伝えると、
「個人情報保護の為、できません。ご了承ください。」
という返事。
「なんで自分の電話番号を聞くのが、個人情報保護に抵触するの?」
とNuro光のサポートデスクに問い合わせると、
「個人情報保護の為、できません。ご了承ください。」
という返事。
トラブルになっても、Nuro光のサポートデスクには助けてもらえません
そもそもスタッフに
「助けよう!」
という気概がなく、
Nuro光 費用
最後にいい事も書いておきます。
これまでOCNに払ってきた費用は4513円/月。
Nuro光だと、

この同じ金額は、値上げ後の金額です。
費用だけ見ると
「若干のお得感」
がある事は否めない。
ただし!
Nuro光は開通後もトラブルが山積です。
https://pfad.tech/blog/nuro_troubles/


